パーク24 一時9%高
タイムズカーでおなじみ、パーク24の株が好調みたいです。
コロナ禍のダメージを受けたものの、今回の決算で回復を見せたのが大きな要因ですね。
決算短信を見てみると、駐車場台数とタイムズカーの台数を減少させ、不採算部分を削り、収益性を高めていることが分かります。
これが功を奏して、
営業利益は46億51百万円(前年同期営業損失27億58百万円)
という大幅な業績改善に繋がっています。
しかし、
売上高は699億28百万円(前年同期比12.5%増)
と、売上高はコロナ禍から人流が戻りつつある状況と比べて伸びきっていないようにも思えます。
折角なので、今回の財務諸表は週末にでも丁寧に見てみますが、数字面以外の感想を少し書いておきます。
短信でも書かれている通り、今期は黒字化を至上命題として事業活動をしていたようですが、上場企業である以上これはやむを得ないでしょう。
しかし、駐車場事業、カーシェア事業で考えると、中長期的には危険な手段ではないでしょうか。
移動した先に駐車場がない。
週末に乗ろうと思った車がない。
こんな状況が増えれば(現に都内のタイムズカーは週末の予約とれない!)、1か所あたり1台あたりの収益性が高まっても、競合他社に顧客が流れて売上は伸びないのではないでしょうか。
移動を商売にするのって、物や他のサービスを売る以上に難しいと思います。
移動は手段であることが大多数なので、失敗があるとマイナスイメージが強くなるんです。
この辺も考慮に入れて分析しないと、「効率性を求めた結果売上が伸びない」なんてことにもなりそうですよね。