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読書・日経新聞の備忘録

MBAで学ぶ世界標準の会計とファイナンス:1冊にまとめて図でわかりやすく解説 趙炳鉉著

 

 

◎読んだ理由

 

財務会計のリハビリに適切な本をさがしていたところ、ちょうど良く見つけたのが本書。

想定する読者層

本書は、会計とファイナンスに関する基礎的な知識や経験をすでに持っている人たちの中で、会計とファイナンスの「全体像」を把握したい人たちに向けた1冊である。

 

執筆背景

「会計(Accounting)とファイナンス(Corporate Finance)」に関する知識を載せた本は溢れているが、実際に知恵を載せた本は見当たらない。その上、「会計とファイナンス」がどう関係しているのかについて、誰にでもわかりやすく明確に説明している本も見当たらないのが現実である。

 

を眺め、会計については多少の知識はあるし、ファイナンスには手を付ける必要もあったので読んでみました。

 

◎良かった点

 

図解めっちゃ良いです。

基本的に会計は目に見えない流れを可視化するものなので、イメージが大切かなと思ってるんですけど、図から入って説明という本書の流れはすごく分かりやすかったです。

 

個人的に、私は既に簿記2級で求められる程度の知識はあり、今後弁護士になるので、簿記の試験を受けるつもりはなく(メリットがないというより練習が面倒くさい)、財務諸表分析やファイナンス知識の方が求められるのかなと思っているので、取っ掛かりとして非常に良かったです。

 

 

◎気になる点

 

理論の説明に主眼を置いた本なので、これだけ読んでもあまりに身につかないのは著者も想定済みだと思います。

ケーススタディや更に細かく理論を説明する本への布石だと思うので使い方に工夫が必要です。

 

発生主義や実現主義といった用語の使い方が、私の今までの理解と若干の齟齬があったので、他の文献と比べてみたいと思います。

 

 

◎まとめ

 

読んだ理由でも触れた通り、読者が前提知識を有していることを想定しています。

やはりそれなりに難しいので、ファイナンス知識のない私はちょいちょい調べながら読むこととなり大変でした。

 

会計とファイナンスの全体像、分析手法やその根拠については大まかに理解することができたかなと思います。

 

私としては、会計士試験受験生向けのテキスト等を用いて管理会計経営学ファイナンス)を深堀りしてみようと思いますが、読書なのか疑問なのでブログにはあえて取り上げないかなと思います。